山声人語 vol.4
▽山が私を虜にする理由。カラフルな服に身を包み、風の音、鳥の鳴き声、草花の香り、、、自然を肌で感じながら、山を登る。それがとても楽しい。また、季節によっても山の景色はまったく異なる。日本に生まれて良かったと感じる。
▽しかし、良いことばかりではない。当たり前だが、山では水が貴重で、ゴミも自分で持ち帰らないといけない。日常の生活がいかに便利なことを痛感する。また、ザックはずっしりと重い。特に登りの時はザックを捨てて歩きたくなる。でも、衣食住を背負って歩くのが楽しい。何とも言えない達成感がある。
▽時には、突然の雨や雪、下界にはない強風にさらされながら山頂を目指す。辛くて逃げたい気持ちになるが、山頂に着くとすっかり忘れてしまう。偉大な山を目の前にすると自分がちっぽけに感じる。日々の嫌なことや辛いことなどどうでもよくなってしまう。小さな一歩だけど、一歩一歩を踏み出せば、大きな山の山頂に立つ喜びが忘れられなくて、私は山に登る。
▽これから先、どんな素晴らしい景色に出会うことができるのだろう。想像するだけでワクワクする。私の山登りはまだ始まったばかりだ。